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2025/06/07 23:23 |
「03 ヴェンガルド大橋の決戦」

「アリアン2Eで赤い手(もどき)」3話のあらすじです。
イントロ部分が長くなってしまいました。

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【PC紹介】
■スクード=スクアドラ PL:ピロ
ウォリアー/アコライト ネヴァーフ 16才
戦士として戦いつつ、≪プロテクション≫等の魔法で味方を援護する。
名実ともにパーティの盾であり剣。
防ぎ、回復しつつ戦う持久(?)戦法を得意とする。

■ベリー・クレソン PL:ポチの助
メイジ/サモナー ヒューリン 13才
≪エアリアルスラッシュ≫メインに攻撃する魔術師の少女。
よくあわあわしている「月光のクレイオ」のギルドマスター。
今回ついに称号「犬殺しのベリー」を獲得。

■カルチェロ PL:なちこ
シーフ/レンジャー ヴァーナ(アウリラ:兎族) 25才
狩人を生業とする傍ら冒険者を営む狩猟系女子。
頼りになるみんなのお姉さん的存在。年齢について細かく言ってはいけない。
女子力の高い男子からポプリをもらう。

************************************

ここから先は「エリンディルアドベンチャー」と
「赤い手は滅びのしるし」のネタバレが含まれます。

詳細は若干変更・ぼかしていますが、遊ぶ予定の方は読まないことをお勧めします。


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グランフェルデン王城 会議室。

豪華な甲冑を纏った男性は、グランフェルデン第一王子にして
王立騎士団団長であるレイモン王子。

同じく、女性ながら甲冑を纏った女性は、王女にして
王立騎士団副団長であるレティシア王女である。

奥には、堅牢そうな椅子に静かに座る男性の姿が見える。

彼らからやや離れた戸口には、年季の入った鎧に剣を帯びた、まさに質実剛健と
いった印象の壮年の騎士。
そして、まだ少年と言っても差し支えないような、少々弱々しい印象の兵士が
控えている。

室内では王子、そして王女が激しく議論を戦わせている…

「なぜ兵を出さないのです!」(テーブルを叩く)

「…こちらも、同盟に助力を求めてはいる。
だが、最近ヴァンスターにおいて、かの皇帝が動いたとの噂もある。
パリス同盟と言えど、容易に兵を出せぬ状態という事だろう。」
(聞き分けのない子をあやすように)

※グランフェルデンは、クラン=ベルやカナンなどの国および街からなる
「パリス同盟」に所属している。

「それでは、何のための同盟なのですか!
現に、妖魔はこちらに刻一刻と攻めてきているではありませんか!
村が襲われたという情報もあります!」

「…それに、レティシア。他国の力を借りたとあっては、我が騎士団の名折れ。
我が国への今後の干渉を許すことにもなるだろう。」

2人の議論が続く中、奥の男性は沈黙している。

「ですが兄上!民は…」

「まだ妖魔どもは本格的な動きを見せてはいない(なだめるように)。
その村と言うのも、この兵士の報告によると、冒険者を向かわせ、
奪還したという事ではないか。」

兵士「(びく)」

「ですが、彼が持ち帰った情報によると、妖魔に不穏な動きがあるというのは
確かなようです。全面的な警戒が必要では?」

「それについては、情報収集をさせてはいるが…」(あまり気乗りしない様子)
「だが、この間の村の件も、すぐに奪還できたという事ではないか。2、3人の冒険者に。」

今まで2人の会話を黙って聞いていた奥の男性が、ようやく重たい口を開いた。

「…ふむ。2人とも、落ち着くように。
また我々が判断するには材料が足りないようだ。
情報収集をするという事であるし、まずはそれを待とうではないか。」

「警護騎士団側の意見も聞こうか。妖魔の動きの報告。
それと今現在、我がグランフェルデンの兵力、および防衛体制は
どのようになっている?」

戸口に立つ壮年の騎士が答える。

「兵の数は三千ほど。
我らは陛下のご命令があれば、いつでも討って出る覚悟にあります。
…ですが、バイコルク村を例に取りましても、最近妖魔に不穏な動きが見られます。
王女が言われていた通り、1つや2つの村が襲われたという事だけでは
済まない状況になってきているのも事実かと思われます。」

ややあって、壮年の騎士は件のバイコルク村への情報収集を任じられた。

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一方、妖魔の脅威冷めやらぬバイコルク村。
旅支度をする一行の元へ、来訪者が訪れる。

「こちらに月光のクレイオの方々はおられるか!」

来訪者は先ほどの壮年の騎士、モールであった。
時折騎士団にて仕事をするカルチェロとは知己の仲である。

一行にミラ砦であった事の説明を受けると、さすがに驚いた様子のモール。

「正直に申し上げて、騎士団が動くには多少時間がかかるでしょう。
ですが、恐らく今優先しなければならないのは、このバイコルク村の民の避難と思われます。」

一行が橋から戻ったら、できれば追ってバイコルク村の避難民の護衛を
頼みたいと話すモール。

部下ともども来る予定だったのが、現在、北の街道…黒湖の細道周辺…が妖魔によって
占拠され、封鎖されているとのこと。
そちらへ兵や冒険者を送っており、人を割けない状況だという。
他国へ支援を要請しているが、状況は芳しくない…

「恥ずかしながら、騎士団は今人手を割けない状態です。」

カルチェロへそっとポプリのサシェ(マーク作)が手渡されたり、
ベリーが埃まみれのグリモアをゲットしたりする中、一行は馬を借りて橋へ向かう。

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群羊月 21日 ミラ砦

ミラ砦へ再び到着。今のところ、砦に変化はないようだ…

夕闇迫る中、峡谷の方を見ると、石造りの頑丈そうな橋の姿が見えた。
対岸には、うろつく異形の影たち、テント。
そして、橋の脇の塔には、大きな翼を持った巨大な影…

一行はひとまずミラ砦にて休むことにする。

そして、カルチェロが見張りの番。
夜風にまぎれ、砦を少し離れた森の奥の方から、パチパチパチ…という音、煙が
漂ってくるのに気づいた。
何とも言えない食欲をそそるような香りと、調子を付けた歌のようなものも…

皆で隠れながら行ってみると、そこにはエントの老人が木を一本丸ごと薪にし、
フライングバッファローを上手に焼いている光景があった。

「♪はよ焼けろ、はよ焼けろ。ウォードの爺は腹減った…♪」

警戒しながらも、エントの老人へ話しかける一行。

「お肉下さい!」

…最初は警戒していたものの、やがて一行と打ち解け、少し(※エント感覚)
肉を分けてくれるエント。

彼が語るには、昔この辺りにはエント達が沢山いたものの、いつの間にか数が
少なくなり、妖魔に追われて一族はほぼ全滅。
ミラ村の住民ともわずかに交流があったため、村が滅ぼされた際
復讐をしようとしたが、返り討ちに合う始末。

遠くの方に親戚(?)がいるらしいが、動く気にもなれず、1人でいるという。

一行に、バイコルク村で起こったことや、橋の方の妖魔の大群の話を聞き、
「老いたりとはいえ、そう簡単にやられはせんよ」と言っていたものの、
危険だとの説得に「では、若人の忠告はありがたく聞いておこうかの」と頷き、
移動を始めるのだった。

「おぬしらが勇敢にも妖魔どもと戦おうというのであれば、この老いぼれの力で
良くば助力しよう。」との約束を残して…

************************************

群羊月 22日 ヴェンガルド大橋

砦を出て約一日、登り坂続きだったが、やがて橋を望む光景が見えてくる。

大地の裂け目の如き深きヴェンガルド峡谷、そこへ架かっている大橋は古びて
ボロボロになってはいるが、頑丈そうな橋である。

下には、流れの速い小川がかすかに見え、音を立てて流れている。

橋の四方には見張り塔があり、高さは12mほど。
対岸にはテントがあり、小さな野営地が見える。

密かに忍び寄ろうとした一行であったが…

塔の上、ぬらりとした緑の鱗のドラゴンが、爛々とした眼で一行の姿を認めた。
瞳をすっと細める。
「小さき人間どもが来たようだ。」

「敵襲! 敵襲!」

銃声が鳴り響くと、見張り塔の上からはシューターが砲撃、対岸からは魔獣に
またがったゴブリン、炎を吐く黒犬たちが押し寄せる。

そして…巨大な緑の竜が舞い降りた。

「ドレイズ殿、手はず通りにお願いいたします。」

「言われるまでもない。契約のものを用意しておくがいい。」

ドラゴンのブレス、シューターの射撃、黒犬の死の咆哮に悩まされつつも
アフェクションやインタラプト、カバーリング等を駆使して防ぐ。

更に、カルチェロが橋の脆弱な部分を見抜き、弓で崩していく。

ドラゴン「(目を細め)ほう…なかなかに楽しいものよ。」

激戦の中、遂に橋が破壊され、脆かった部分を中心に崩壊していく。

飛行していたドラゴンやベリー、地面がある部分にいた者は無事だったものの、
崩落に巻き込まれ、生き残っていた敵も谷底へ落下。
川に、橋の残骸が大きな水音を立てて落ちる…

「おのれ!!」

竜が、怒りに燃える目で睨む。

「こうなれば、お前たちの首取って晒してくれようぞ!」

激高するドラゴンであったが、悔しげに続ける。
「…我が役目は橋の守護であった。しかし、それが果たせぬ以上は…」

「一度契約を受けた以上は果たすのが竜としての
誇りである。だが、それも叶わず…
口惜しいが、この場は預けておこう。」

「また会おう。」

ぎろりと一行を見ると、大きな翼を広げ、飛び去った。

脅威は去った。…今は。

************************************

橋を壊した後、バイコルク村に戻る一行。
村はがらんとしており、人々はグランフェルデン方面へ避難したとのことだった。

残っていた騎士へ橋を落とした事を伝え、村の人々を追って、一路グランフェルデンへ。

妖魔は、この周辺では鳴りを潜めているらしい。
だが、人型生物や正体不明な獣の足跡は、以前よりも多数発見されている…

待て次回! 

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≪ GMサイド ≫
▼GMもろもろ
・エントのおじいちゃんは、対応を間違うとバトルの予定でした(奇襲かけるとか)。
老いたりとはいえかなり高LVなので、勝てるかはちょっと分かりませんが…

・カットしていますが、橋は激戦でした。
元々のシナリオでは、全5章からなる「赤い手」の1章ラストの決戦です。
文を見て分かる通り、勝利条件は複数設定していました。
エリアサーチがなければ即死…もとい苦戦していましたね(笑)。

なお、橋が崩れた時にいて、飛行などの対策を取っていなければ即死(予想)。
もうちょっと橋の部分にPCをおびき寄せれば良かったかな…?

▼他、印象に残ったこと…
・「女子力!」「性別、とは…」
・称号:「犬殺しのベリー」 (戦闘での撃墜数ナンバーワンだったため)

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2013/09/22 18:59 | Comments(0) | セッションレポ・あらすじ

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